dms9000 blog

ゲームプロデューサー8年、ネットの事業企画やマーケ10年、スタートアップ経営者2年と渡り歩いてきましたので、その辺の話を書いています

そもそも分析は必要なのか?

アナリティクスのスキーム構築で困る事態があります。

「そもそもこの事業やサービスはアナリティクスが必要なステージですか?」といった事態です。 例を出してお話します。

 

ゴールを売上とします。

自社のサービスが10万MAU、課金率3%だとします。
アナリティクスをグロースに活用する場合、最初に考えるのはKPI=課金率でしょう。
しかし、そして、グロースで向上できるのは0.1%単位です。このMAUでは課金率を0.1%ずつ上げたとしても、差分は月+10万円づつです。これではアルバイトも雇えません。

 

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一方、MAUはどうでしょう。
図のようにMAUを仮に月10%up(難しい数字ではないと思います)、月1万づつ上げれば、差分は月+30万円づつとなります。課金率をグロースさせるよりも遥かに効果は高いです。ようやく社員の給料分くらいは払える金額です。

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無論、MAUの成長はアナリティクスで推進できます。
ですが、そこまでゴリゴリにアナリティクスをやらずともMAUを伸ばすことは可能です。

 

1.ユーザーの声を聞く
CSやSNS上にあるユーザー評価(ポジティブ、ネガティブ)をもとにサービスを改修します。これによって、ポジティブな点は評価されている点を磨く判断に、ネガティブな点は解消する判断に役立てます。

 

2.継続MAUを伸ばす
MAUは新規と継続に分解できます。

新規:外からユーザーを集客します(広告、広報、SNSなど)
継続:一度訪問したユーザーに再訪してもらいます

 

新規はコストと人手がかかります。
一方、継続ユーザーは現在の人的リソースがサービスを改修することで対応できます。一度訪問しているユーザーは再訪手段も見えます。また、継続要因、離脱要因が分かります。そのユーザーの声を定量データから取るか定性データから取るかです。

 

無論、両方取るのが正解ですが、人手とコストがかかります。

一方、サービス立上げの初期段階では前述のユーザーの声といった定性データをもとに継続ユーザー数を積み上げる方向性も考えられます。そして、この方向性ならばGoogle Analyticsを見る程度で十分ですし、分析専任も不要です。

 

アナリティクスが成長ドライバーになるのは、ある程度スケールしてからでしょう。例えば、図ではMAUが100万以上だと月+100万円になります。これでようやく社員を何人か雇っても改修できる程度になります。

 

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誤解を避けたいのは「アナリティクスに力を入れるならばMAU100万から」という話ではありません。まとめます。

 

<まとめ>

  • アナリティクスによるグロースは0.1%を積み上げることです
  • アナリティクスに必要なステージはある程度トラフィックを得てからです
  • もし、トラフィックがなくても現在のステージに最適なグロース手法を取ることができますし、現有リソースで対応できる方法もあります
  • そのために、適切なKPIとユーザーフォーカスを進めましょう

 

上手く行っていないからといって変にデータを抽出してダッシュボードを毎日にらめっこするならば、ユーザーの声を拾った方が近道ですよ。