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ゲームプロデューサー8年、ネットの事業企画やマーケ10年、スタートアップ経営者2年と渡り歩いてきましたので、その辺の話を書いています

そもそもなぜ、社長がコスト部門を強化するのか?

そもそも、なぜコスト部門を社長が強化するのか?

 

確かに、管理部門、経営企画、これらは売上を生みません。
それを10名規模で売上が立ってきた段階で、社長の時間を使って強化する必要は何か?
疑問に思うでしょう。

 

答えは、長い目で見て社員を辞めさせないため、会社が生き残る戦略を立てるためです。

 

社員10名前後ですと、売上がようやく立ち始めた頃でしょう。
今後やることは売上を伸ばすことです。そして、売上が依拠するのは何らかのユーザー価値を提供できていることです。重要なのはこれが事業の源泉だということです。

 

であるならば、事業の源泉を磨くことで伸ばしていきたいと考えるのは自然です。
が、前述の通り、その辺りは経営幹部を入れることで推進できる人材を確保しました。社長は当面、数字の管理または要所で口を出す形の関与でいったんは良いでしょう。

 

そこで、「事業の源泉であるユーザー価値を今後長期的に提供し続けるには」を長期的に考え、実行する時間が必要になります。

 

管理部門を強化するのはその施策の1つです。
例えば、社員が好きな仕事をしていてユーザーからの支持もある。結構なことです。しかし、それがずっと何ヶ月か続くと、社員には何らかの要望が芽生えます。

 

「そろそろ勤務して1年立つけど、昇給昇格はあるのか」
「うちの会社は健康診断はやってくれるのか」
「PCが古いので変えたいけど、会社で買い替えてくれないか」
「オフィスが手狭になってきたし、トイレも1つしかないのが辛い」
「会社は好きだけど、他の仕事をしてみたい」

 

細かな要望です。
細かな要望ですが、従業員目線でみますと、会社のフォローがないとストレスになり「この会社、大丈夫か?」と疑問に思われてしまいます。つまり、生産性の低下や場合によっては退職を招く、大きな事案の芽なのです。

 

会社を立上げ、事業を立上げ、サービスをリリースして、これからトップラインを上げていくタイミングは1つの区切りです。しかし、その重要な時期に社員が辞めてはトップラインを上げるどころではなくなります。
トップラインは経営幹部に任せ、いったんは「社員の生産性を上げる、辞めさせない」ことを先手を打つのは社長にとってこの時期重要になります。

 

また、こうした管理部門を強化する上でコストはどうしても上がります。
費用見込、費用対効果を判断する上で、P/Lは欠かせません。

おそらくサービスを立ち上げるのに手一杯でP/Lは設立当初に作ったままになっているでしょう。これを実績ベースに更新し、今後の見込を最新版にすることでどこまでコスト投下できるかを計画しておく必要はあります。これが経営企画面の強化となります。
また、このP/Lの更新は管理部門の強化の精査だけでなく、事業の伸張にどこまでコストを投下するか、採用計画を修正するといったふうに会社の現状と将来を俯瞰できます。
だからこそ、社長がやるのが一番良いです。

 

その相談相手として、株主とのコミュニケーションは必要になります。
相談の結果、例えば優秀なブレーンや会社を紹介してもらうといったこともできます。

 

といった風に今後社員から出てくるであろう不満の芽を積むために管理部門を強化し、今後の事業計画にまで波及しますので、この時期に社長が敢えてやることになります。

 

なお、重ね重ね言いますが、全部を社長が背負う必要はありません。

経営幹部に経験があれば相談したり作業をお願いするのも良いでしょう。